|
森 みえ子写真集
My Memory
四季の眺め
¥1,905(本体価格) 200mm×220mm(Lサイズ・96頁・カラー)
|
1995年、東京から夫の故郷松本へ移り住みました。以前夏休みやお正月に短期間を過ごしたことはありましたが松本に住んでみたいというのが私の夢でもありました。その夢がかなって転居したのは6月、カッコウの鳴き声を信号機の音と聞き違え、盛夏にはモクモクと湧き上がる入道雲のスケールの大きさに歓声を上げ、秋の紅葉、霧氷の美しさに感激し、そして長い厳寒の冬を過ごして忘れられない春を迎えました。それは、はじめて年間を通して住んで体感した「喜びの春」でした。
この感動を遠くにいる親戚や友人たちにも届けたくて写真を始め、NHK文化センターで小口和利先生、阿南皓之先生にご指導をいただくことになりました。公共の乗り物も少なく西も東もわからない私を、両先生はじめ先輩の皆様があちらこちらを案内してくださいました。その後、信大の学生さん達に交じって運転免許を取り、当初は地図を頼りに怖々撮影に出かけていましたが、運転にもなれ、自然とふれあう喜び、感動を求めて走り回っております。
子供の頃から続けてきた邦楽で、爪をはめバチを持つ時間よりカメラを構える時間が長くなり、写真にすっかりとりつかれてしまいました。音色と画像の違いはありますが、心を伝えることに変わりはないと、譜面にも向かい、シャッターを押しているつもりです。でもなかなか思う通りにはいきません。
最近は、写真の世界も様変わりし、デジタルの時代へと移りつつあります。新しい機器にも挑戦し、新たな感動を伝えられるような作品をわたしのアルバムに残せたらと願っております。地球環境の変化のせいなのでしょうか、以前ほど季節をはっきり感じられなくなったこの頃ですが、これからも私たちが大きなエネルギー、パワーをいただいている偉大な自然に感謝し、その神秘を見つめていきたいと思います。
|
|
著者略歴
森 みえ子
(もり みえこ)
1941年
|
東京で生まれる
|
1953年
|
生田流筝曲松の実会に所属し野坂操寿、福田操紅両先生のご指導を受ける
|
1995年
|
松本市に転居
|
1996年
|
NHK文化センター松本で写真講座を受講し小口和利、阿南皓之両先生のご指導を受ける
|
|
|